VoIPアダプタを交換
2015年4月に購入したCortelco 8212というVoIPアダプタ(写真中央)からカチャカチャと異音が出始め、着信しても声が聞こえない状態になった。
会社の代表電話を接続しているので、お客様にご迷惑をおかけするような事態を避けるため、購入先の代理店(ディー・エイチ・エス)に問い合わせたところ、この機種は販売サポート終了のため修理はできないとの回答。
まだ1年ちょっとしか使っていなかったが、在庫処分の特価品だったんだと諦め、新たにGrandstream Handy Tone-702(HT702) というVoIPアダプタ(写真左)を購入した。
箱の中身は本体とACアダプタのみでマニュアルも何もないという超シンプルな構成。わかってる人にしか売らない?という方針なのか、ある意味潔さが気に入った。:-p
さっそくネットでマニュアルを検索、海外の製品なので英語のマニュアルしか見当たらないが、国内でもユーザがそこそこいるみたいで、設定に関するブログの投稿記事もいくつか見つかった。
設定する電話は、会社の代表番号として使っているFusion IP-Phoneの回線と、NPOの電話として使用するブラステルの回線の2台。それぞれのPrimery SIP Server、SIP User ID、Password を設定し、NAT TraversalをKeep Aliveにすれば使えるようになる。
いずれの電話もスマホの通話アプリが使えるが、品質面や使い勝手面では固定電話のほうがよいので、オフィスワークが多い人にはお勧め。
設定にあたり、いくつか嵌りそうなところを備忘録として書いておく。
パスワードは都度入力を!
SIPのパスワードフィールドには、ブラウザのCockieに記憶されたものがプリセットされた状態なので、そのままApplyするとサーバへのRegisterが失敗してしまう。設定変更時は、パスワードも入力した上でApplyすること。
ナンバーディスプレー対応
ナンバーディスプレー対応の電話機を使う場合、SLIC Settingを Japan CO Caller、 ID SchemeをNTT Japanに設定することで、相手先の電話番号が電話機に表示される。追加費用なしでナンバーディスプレーに対応してくれるのはうれしい限り。
しかし、ナンバーディスプレーに対応していない電話機でこの設定にすると、プルル、プルル、と短めの着信音が数秒鳴った後に通常のプルルルル、プルルルルという着信音に変わる。この最初の短い着信音の時に受話器を取っても繋がらないため、どうしたものかと悩んでいたが、Caller ID Schemeの設定を「Bellcore/Telcordia」にすることで解決。以下の
先人のブログ記事に感謝である。
ブラステルでのソフトフォン同時利用
ブラステルの場合、050 FreeというiPhone用の専用ソフトフォンを使うと、VoIPアダプタの固定電話とiPhoneの両方に着信するが、050 Free側のコーデックがデフォルトのGSMになっていると、HT702側の固定電話で応答した場合に相手の音声が聞こえず10秒程度で回線が切断されてしまう。これはHT702がGSMに対応していないために発生する現象かと思われるので、050 Free側のコーデックをG.711 u-Lawに変更し、HT702側のコーデック(Preferred Vocoder)をPCMUに設定することで、固定電話で通話ができるようになった。しかし、なぜか今度は050 Free側で回線が切断されてしまう。(以前使っていたCortelcoでは両方とも通話できたようだったが。。)
HT702側での設定を調整するとか、Age Phoneなどの他のソフトフォンを試してみるなど、まだやりようはありそうだが、外出時等に050 Freeに着信した場合は、着信履歴を見て、(かけ放題の)ケータイからかけ直すようにすればとりあえずいいかな、と放置状態となっている。
Fusion IP-Phoneでのソフトフォン同時利用
Fusion IP-Phoneの場合、SIPサーバー側には同時に複数台の端末が登録されないようなので、ソフトフォンが起動されていない状態(スリープ状態も含む)になると、HT702側の登録が有効となり、固定電話のみに着信するようである。外出時にソフトフォン側に着信したい場合は、HT702のACアダプターを抜いておくしかないかな?
まぁいろいろコツがあるようだが、IP電話だと安い維持費でいろいろなことができて便利である。時間があればいろいろ試してみたいところではあるが。。
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