ソーシャルメディア時代の住民ディレクター(続き)

2010年5月24日月曜日 Ryoichi MURASHIMA 0 Comments

住民ディレクターの番組制作というのが、どのようなプロセスで進められていくのか、僕自身がよく分からないままスタートしたこともあり、遠隔で進められる番組制作のためにどのような道具仕立てが必要なのか、手探りの中からのスタートだった。今回利用したネット上のツールは、

  • くまもとインターネット市民塾のコース管理システムであるMoodle上に用意したディスカッション用のフォーラム

  • スケジュール管理とToDo管理のためのGoogleカレンダー

  • ドキュメント共有と共同編集のためのGoogleドキュメント

  •  Googleグループを使ったメーリングリストとファイル共有

という、オープンプラットフォームを組み合わせた水平連携型の構成で進めることにした。これは、各地で活動する住民ディレクターとしての(あるいは個人としての)日常的な作業と、プロジェクト内でのコラボレーションとの連続性を考えたとき、このプロジェクトに閉じた垂直統合的な支援ツールではなく、多様な目的で利用でき、しかも個人の利用環境にできるだけ依存しないものにしたいという基本コンセプトに基づくものである。もちろん僕個人も使っているし、世界的にも普及が進んでいるスタンダードなツール群である。

だが、結果的に活用できたツールは、Googleグループを使ったメーリングリストぐらいで、後のツールはほとんど活用が進まなかった。

Moodleはともかく、GoogleカレンダーやGoogleドキュメントといった情報共有ツールがまだまだ一般には馴染みがなく、普通の人々には敷居が高いということなのか? しかし、普通の人々、といっても、住民ディレクターの方々の情報リテラシーがそう低いものだとは思えないから、わざわざ使い方を覚えてまで積極的にスケジュール管理やドキュメント共有を行う必要性がなかった、と考えるほうがどちらかというと腑に落ちる。

もちろん、こういったツールの利用を促進するためには、一定の助走期間が必要だし、今回はそのための時間がなかったことや、ツールとしての成熟度が足りない(マッシュアップや統合のレベルが低い)ことも理由としては考えられる。しかし、そもそもニーズのない部分で無理やりICTを使おうとしたことに根本原因があるように思えてならない。

一方で、情報発信(番組の配信)フェーズにおいては、ソーシャルメディアを中心としたネットツールの活用がとても効果的で魅力があることを、今回参加した誰もがあらためて感じたことは間違いない。今回のプロジェクトを通じて、住民ディレクターの皆さんが求めるものと僕の思い込みや期待との間には、大きなギャップがあることを痛感している。

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